園だより

～　6月　～

今年も子どもたちが大好きな水あそびが始まりました。土や水は、容器によって形を変え、何度でもやり直しができ、どの子も失敗を恐れることなく、長い時間集中して遊べます。また、手や足だけでなく体全体を使うので、幼児期にはとても大事な活動のひとつです。
年少の子どもたちは、小さなスコップで自分の足元の砂を少しすくったりして、個々で遊ぶ姿が見られました。そこにお水を運ぼうとするのですが、小さな入れ物に半分ほどの量なので、なかなか水たまりができません。穴の空いたお玉で運ぼうと奮闘する子もいたりして・・。
年中組になると、体幹もしっかりしてきて、水をお鍋にいっぱい入れて、でこぼこの砂の上も上手に歩きます。大きなスコップで穴を掘る力も出てきて、周りの様子にも目を留め、面白そうなことをしている友だちに「まぜて」と声をかけ、グループになって遊んでいました。
年長組になると、砂場での活動スピードが全然違います。自分でやりたいこと、友だちがやろうとしていることが、阿吽の呼吸でわかるのか、穴を掘る子、水を運ぶ子、全体をよく見て指示を出す子など、役割分担ができていて、「おーい、手伝ってくれ」　「こっちにも水たのむ」とあちらこちらから声が上がって砂場は活気に溢れ、あっという間に立派な水路が出来上がりました。
子どもたちの様子を見ていると、経験することの大切さを痛感します。昨年汚れるのが嫌で全然砂場に入らなかった子も、今年は元気に活動に参加していました。嫌がる子を無理やり活動に参加させることはしませんが、声をかけながら少しでも触ることができたら、たとえ傍にいるだけで、それはきっと次のステップに繋がると思っています。

＜教　頭＞